1983年の大ヒットソングは、細川たかしが1983年2月21日にリリースした「矢切の渡し」です。

元々はちあきなおみが1976年にリリースした「酒場川」のB面に収録されていた楽曲ですが、1982年に舞台やテレビ番組の挿入歌として使用されたところ好評を得たためシングルのA面として再リリースされ、更に翌年以降多くの歌手がリリースする競作となりました。作詞は石本美由起、作曲は演歌で有名な船村徹が担当しています。

細川たかしは1975年に「心のこり」でデビューした演歌歌手で、1982年には「北酒場」でレコード大賞を獲得し、この「矢切の渡し」も大ヒットとなったため、史上初めて2年連続でレコード大賞を獲得した歌手という記録を打ち立てました。