1971年は時代の新しい空気が流れたことを象徴するような大ヒットソングが目立ち、特に十代の若い歌手が歌の内容と自身のイメージをフレッシュに演出するようになり、アイドル路線が確立した年でもあります。
「わたしの城下町」「17才」「水色の恋」記録以上に記憶に残る「青いリンゴ」は、アイドル時代到来の象徴と言えます。フォークソングでは「知床旅情」「花嫁」、外国曲を日本語で歌う「ナオミの夢」がこの年の代表作です。
テンポが明るい演歌「よこはま・たそがれ」アイドルとするには年上の「さらば恋人」、そしてエレキサウンドの「雨の御堂筋」もこの年でした。一方で、過ぎた世代を懐かしむように「傷だらけの人生」も大ヒットしました。
日本レコード大賞は、1971年だからこその湿っぽくなく明るい新しい風を人々の心に運んだ歌「また逢う日まで」でした。