1950年の大ヒットソング

カラオケ白書

1950年代は異国情緒を持った大ヒットソングが数多く生まれました。

まずは、ラテンやジャズが花盛りだったのがこの時代の特徴です。「ベサメ・ムーチョ」や「ケ・セラ・セラ」「キサス・キサス・キサス」「バナナ・ボート」「テネシー・ワルツ」といった名曲が多くカバーされました。また、そうしたリズムを取り入れた「買物ブギ」や「お祭りマンボ」などのオリジナルソングも歌われました。

他にはロシア民謡の「トロイカ」「灯」、東洋的な旋律の「夜来香」「アリラン哀歌」「上海帰りのリル」、さらには「カスバの女」や「ああモンテンルパの夜は更けて」「ミネソタの卵売り」といった曲も大ヒットしました。

当時の日本はまだ簡単には海外旅行ができない時代。庶民はこうした曲を聴きながら、遠い異国への憧れを抱いていたのでしょう。