1970年~1979年でテンポが遅い名曲といえば

カラオケ白書

テンポが遅くても気持ちよく心を乗せられるリズムのひとつに「ワルツ」があります。

1970年~1979年でワルツの名曲と言えば「今日でお別れ」(菅原洋一)でしょう。菅原のやわらかい発声とゆったりした3拍子があいまって、別れの悲しみをしみじみと、そしてある少し西洋的な雰囲気で表現した名曲でした。

「知床旅情」(加藤登紀子)は和風の曲なのでワルツとは呼べないかも知れませんが、ハマナスが咲く海辺と遅い3拍子が絶妙にマッチして、そこはかとない旅情を感じさせました。

3拍子以外では四畳半フォークと呼ばれる流れがあり、「神田川」(かぐや姫)という名曲も生まれました。スローテンポのアルペジオで切々と語られる青春のほろ苦さが、当時の若者の共感を呼んだのです。